ElPolloLocoのブログ

速く走るよりも楽に走りたい

機材ドーピング 第1回

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RIDEA RD6 C38

ビッグプーリー です。

SHIMANO のリアディレイラー の場合、

ガイドプーリー (上の歯車)  も テンションプーリー (下の歯車)  も 11T

すなわち 11歯 なんですが、

こいつは "C38" の通り 13T / 18T の大きなプーリーとなってます。

 

大きなプーリーは、すなわち 大きな円形になるので

チェーン の接地面が 緩やかなカーブを描くことで 摩擦ロスを軽減するらしい。

 

さらに、セラミックベアリング を採用しており、

どこにいったか ハンドスピナー の如く

尋常じゃないくらい クルクル 回転しますので

ペダル を漕ぐ力が 軽減される といった ひみつ道具 であるわけです。

 

いいことだけではありません。

信じられないくらいに 高額です。

Dura-ace の リアディレイラー (RD-R9100)  本体 が 2個 ぐらい買えそうな価格。

 

純正のケージを取り外して、こいつに交換して元通りに組み立てるわけですが、

これまた 高額の RD-R9150 を分解するには それなりのスキル や 覚悟も必要です。

写真のように、トルクスネジ (六角ではなく星?形) を使っていたりと 工具も準備が必要です。

(と言いましたが、意外なほど簡単でした)

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さらにさらに、ケージを含め巨大です。

取り付け直後は、本当に異様なくらい でかっ! と感じました。

 

そのせいで 純正よりも 変速性能は確実に低下しますし、

車止め などに ぶつけるリスクが激増しますし、

てこの原理の通り リアハンガー を曲げやすいです。 いや、実際 何度も曲げました。

(曲がるとリアの変速不良に陥ります。調整ツールも買ってしまう羽目に…)

 

最後に ベアリングがセラミックということで

粘度の高いグリスは相応しくないため、

こまめにメンテナンスを行わないと、砂塵が入り込んで回転が鈍くなります。

 

列挙すると、ネガなことばかり? 

忘れていましたが、肝心の 機材ドーピング はできたのでしょうか。

 

変速は 心配が杞憂に終わるほど ほとんど悪化した感じを受けません。

ちゃんと マニュアル通りに 調整すれば、スパスパ決まります。

(リアハンガーが曲がっていないことが前提です。盲点になりやすいです)

 

ペダルも確かに軽くなります。プラシーボの類でもないです。

交換後は、いつもより ギア 1枚 軽くして巡航できました。

 

また、クランクが 自重のせいで 勝手に回転するようになったので

それだけ チェーン の抵抗が 少なくなったのは 事実 です。

 

でも 最初だけで すぐに慣れてしまうのが パーツ交換あるある です。

 

ロードバイクの世界では よくあるように

所詮 100km 走行した場合、10秒 タイムが短縮される ってぐらいの効果でしょうが、

ツール・ド・フランスタイムアタック用バイク にも取り付けられるくらいなので

ペダルを回す回数は同じでも、必要なパワーは確実に軽減されるのでしょうね。

コストバリュー最悪。 

もう 見た目の格好良さ だけになっているかもしれん。

 

ドーピング度 :  80点