機材ドーピング 第6回
tubolito TUBO ROAD 700 x 18-28C
チューブ です。
わずか 38g という 超軽量なのが売りです。
この重さは リムブレーキ・ディスクブレーキ兼用のもので
ディスクブレーキ専用なら なんと 23g です (バルブ長 42mm)。
リムブレーキの場合、ブレーキ時の シュー と リム との摩擦熱によって
リム の変形や、チューブ がパンクするとの危険があると言われており
そのため、少し厚みを持たせているものと思われます。
一般的な インナーチューブは
- ブチル ... 合成ゴム。気体透過性が小さいので漏れないし、丈夫。
- ラテックス ... 天然ゴム。気体透過性が大きい。高反発で乗り心地が良い。
に分かれると思いますが、ポリエステルが素材です。
ペットボトル と同じなので、プラスチックのような感触で柔軟性は皆無です。
こんなの タイヤ の中に入れて 大丈夫かいなと思わせるほどです。
さて、売りは軽さなのですが
ブチルの場合でも、50g ほどの製品があります。
ラテックスでも 同じぐらいです。
しかし、足回りの 10g の差は 大きいはずです。
もちろん 一般的な タイヤチューブ(= ブチル) は 100g 程度します。
現在 ビットリア の ラテックスチューブを取り付けていますが
これは 85g なので、前後で 94g 軽量化できる訳です。
まずは、チューブを交換します。
タイヤ と チューブ が固着して 擦れることによるパンクのリスクを軽減させるために
パウダーを タイヤの裏面に塗布します。
心配なので、エア漏れがないか 事前に空気を入れて確認します。
弾力性はありません。
プラスチックのパイプのようです。
タイヤの中には、ゴムよりも簡単に収まってくれます。
細いし、フニャフニャしていないのが幸いしているようです。
タイヤに空気を入れ直します。
4〜5 bar ぐらい入れると まるで 細くて小さい ロケット風船が
急に膨らむような 感覚と同じです。
タイヤを 触ってみても 違和感がありません。
で、乗り味はどうかと言うと まだ 100km 程度の走行ですが
転がりは良くなったような気がします。 その反面、硬さを感じます。
ラテックスから交換しているから相対的にそうなのかもしれませんが
路面からの振動が気になります。
普通のチューブと同じ感覚で 黙っていたら分かりませんねえ。
空気圧も低めの方が良いかもしれません。
そうそう、放置していても 空気の抜けは ほとんどありません。
肝心の軽さですが、こちらも 相対的に 94g の軽量になるのですが
正直 わからん。。。
タイヤ交換では 170g 軽量化できました。
足下重量 1,795g が 1,625g になったので、9.5% 減です。
今回の チューブ交換は
2,115g が 2,021g になったので 4.5% 減です。
絶対量も小さい、相対量も小さい。
これでは、分かるはずもありません。忖度もプラシーボもなし。
めちゃくちゃ重いブチルチューブから交換していれば
実感できたかもしれませんね。
チューブ交換もコスパの良い軽量化なんて言われますが 嘘つき だと思う。
ドーピング度合い : 40点