機材ドーピング 第4回
チューブラータイヤの交換に必要なモノ
今回は タイヤを ドーピング するために まずは 交換を行います。
所詮、アマチュア が下手の横好きで行っていることなので
参考にならんかもしれへんけど、それなりに蘊蓄を垂れていきます。
タイヤ以外に揃える道具としては、
- リムーバー (溶剤)
- 両面テープ
- タイヤレバー
の3点です。
クリンチャーの場合、ホイールとタイヤは
タイヤ のビード部分を ホイールの リムに引っ掛けるような形で 固定していますが
チューブラーの場合は、リムセメント(≠接着剤)、もしくは 両面テープで 接着させます。
簡単、且つ 正確に施工できることから 両面テープ にしていますが 非常に高額 です。
100均 のもので十分なのでは? と思いつつも
耐天候性、耐久性などを考えると 専用品を選ぶしかありません。
ホイール から外れたら 命に関わりますので。
交換する場合、ホイール に付いている 古い テープ (or セメント) を
リムーバー で溶かして除去しなければなりません。
カー用品店等で 似たような用途の ブチルゴム除去剤 が売られていますが
"溶"剤なので カーボンに悪い影響を与えてはいけないため 専用のものを購入しています。
最後は タイヤレバー。
ビード に引っ掛けることをしないため チューブラー 専用のモノです。
古いタイヤを ホイールから外す用途にしか使わないので
他の 似たような形のモノで 代替え可能でしょうが
メンテナンスを行うための道具には良い品物を使う ってのは鉄則です。
ツールをケチると、失敗したり 壊したり と 不幸なことが起こります。
古いタイヤを外す
タイヤレバーは、ホイール と タイヤの間に 突き刺して貫通させます。
大切な ホイール に傷が付かない、しかも 使い勝手が良い。
この MOST製の チューブラー専用レバーは 本当によろしい。お薦めです。
貫通させた後は、タイヤレバーを両手で摑んでクルクル回転させていきます。
それほど 力を入れずに 剥がれていくので気持ちいい。
半分ぐらい 剥がれれば
後は 手だけで 引っ張っても タイヤが ホイールから 外れるでしょう。
残りカスの除去
タイヤ が外れたホイールには 両面テープ の残骸が 残っています。
こいつを除去して、ホイールを綺麗にします。
(セメントは再利用することもあるようですね)
残りカスのせいで 凸凹があれば 新しくタイヤを取り付けたとしても
振れの原因 になりかねないです。
”振れ” とはタイヤを回転させた時に 上下左右に揺れることを指します。
ホイールの重量バランスがおかしかったり、真円になっていないと発生します。
知らんけど。
そこで、リムーバーの出番。
エフェットマリポサ のは 赤いジャム、ゼリー のようです。
これを 残りカスに 付けて ウエスで 拭き取ってあげます。
こびりついて 取れない場合は、溶剤が 浸透するまでしばらく待ちましょう。
カス が除去できても それだけでは終わりません。
仕上げに ワコーズ の マルチクリーナー を使います。
とにかく 自転車を綺麗にするには 鉄板。
ヘビロテしています。
テープを貼る
穴を始点にして 一周ぐるっと貼るのみです。
リムから はみ出すといけないので 数cm 単位で ズレないように慎重に。
ちょっと 引っ張り気味に 貼るのが良いでしょう。
また、タイヤレバーを使って 貼った後のテープを押さえていくのもアリです。
新しいタイヤを取り付ける
ホイールに 取り付ける前に 予め タイヤに 空気を入れて放置しておきます。
1日ぐらい経てば タイヤが伸びてくれて 嵌めやすくなります。
料理の下ごしらえ のようなもんですね。仕込んで寝かしておく。
チューブラータイヤ ならではの利点でしょうかねぇ。
タイヤは バルブ があるところから取り付けます。
その前に、両面テープの フィルムの 端っこ を 少しだけ めくっておきます。
タイヤが 全て 嵌った後に このフィルムを引っ張って 接着させるってことです。
クリンチャーと異なり、インナーチューブを噛んでしまう心配もないですし、
下ごしらえ を行っているので スムーズに タイヤ が嵌ると思います。
タイヤ が嵌れば、 3bar ぐらい 空気を入れましょう。
終われば、ホイールのハブを両手で持ち タイヤを回転させます。
いわゆる、"センターが出ているか" の確認 をします。
タイヤの接地面 が 左右にずれて ホイールに 鎮座していないか 360° 目視する訳です。
チューブラータイヤは、職人さんが ハンドメイドしている場合が多く高価です。
何もしなくても センター (中央) にタイヤが 嵌るケースが大半ですが
精度 にバラつきもあるでしょうから 接着する前に ズレがあれば直しておきます。
この写真は ビットリア コルサ ですが
センターに 3本の 溝があるので わかりやすいです。
ここが 道路との接地面 になるため ずれていると
本来の グリップ や 転がり性能 が発揮できなくなります。
最後の仕上げ
ちゃんと タイヤが ホイールの中央に収まっていれば
フィルム を引っ張って 剥がしていきます。 途中で 切らないように ゆっくり慎重に。
そして 完成!
空気を さらに 7bar 程度まで 入れて 24時間はそのままにし、
すぐには乗らないようにします。
"超軽量"タイヤの装着ができました。
新品なので ワックス? でも塗っているのでしょうか。
水を弾きます。
一皮むけるまでは、スピード控え目で走行しましょう。
今回はここまで。
実際に ドーピング できたのか? お楽しみに。