ElPolloLocoのブログ

速く走るよりも楽に走りたい

機材ドーピング 第3回

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CAMPAGNOLO BORA ONE 35 TUBULAR

カーボンホイール です。

 

しかも 一番人気のない? チューブラー です。

今や "チューブレス" タイヤ の ゴリ押し時代に突入していますが、

購入当時 (2019年前半) は まだ それほどでもなかったです。

 

今でも チューブレス の ホイール って どれを選べば良いの?

っと思うぐらい 業界の闇 を感じたりします。

("チューブレス" と "チューブレスレディ" も何かと違いますので気をつけて)

 

チューブラーは もはや レース用途以外では 希少種 かもしれませんが

構造がシンプルがゆえの 絶対的な ”軽さ” を求めると これしかありません。

 

一般論では、軽いホイールは 漕ぎ出しが楽 って型をはめた評論ばかり。

(これってギアを正しく変速しておけばイイだけな話と違うか?)

さらに 人間 と 自転車を 重力に逆らっていく ヒルクライム に絶対的優位性がある。

その一方で 慣性がつきにくいので 平地の巡航 が苦手 とも。

 

すでに アルミクリンチャーでは最高峰の Shamal Mille を所有 していたので

1500g ぐらいだと、素材が カーボン ってだけで 軽さといった利点は活かせません。

かなりの出費をするので、スペックには差をつけたいです。

クリンチャー も ディープリム も選択肢から消えます。

まあ、チューブラー って どんな乗り心地なんだろう っていう興味も大きかったです。

 

見た目が 格好イイので ディープリム にしようかと 正直 少し悩んだんですが

軽さ重視 ( 35mm ハイトだと わずか 1215g ) と、横風の影響が心配だったのに加え

ガチ でもなく 40km/h を超える巡航をしない (できない) ので メリットがありませんでした。

 

で、タイヤを装着し (タイヤについては別の機会に記事にしようと思います…)

カーボンリム なので ブレーキシューも 付属の専用品に交換します。

スプロケを取り付けるよりも、これが一番厄介だった。

すでに付いている シュー の取り外しが固くて大変。

 

いざ、交換したら カーボン の模様が 非常に高級感あり。

ただ、スポークが きしめん形状 (Shamal Milleなど) でもなく ごくごく 普通のもので

チープさが やや 際立つのが 残念な点です。

乗り味を 柔らかくしているんでしょうね。 

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さて、その乗り心地。

少なくとも 単一電池 3本 ぐらい軽くなっているのですが 

漕ぎ出し の軽さは 感動するレベルではありませんでした。

ヒルクライム は ギア1枚 軽くなるとか、そんなことはありません!

集中して感じれば 軽さを 実感できると思いますが、

登っている時の しんどさは 変わらないです。

 

例えば、前後 2000g の 鉄下駄ホイール から交換したら

40% も軽くなっているので、効果バツグンかも しれませんが

1460g の シャマルミレ からだと 約 17%  

数値にすると差はこんなもんですね。 シャマルミレ 時点で すでにドーピングです。

(比較 は ホイールのみの重さ)

経験で 評価ってのは大きく変わってしまいます。所詮 主観なんで。

裏を返すと、鉄下駄から履き替えると 軽くて フワフワ感じるかもしれません。

 

でもでも とにかく 感動したのは、荒れた路面での衝撃吸収性。

これは ホイールというよりも チューブラー ”タイヤ” のおかげなのかもしれませんが

腕など 体への振動が 激減 しました。

 

これねえ、鈍感な人でも 絶対 わかる。

ロングライド とか 疲労度 が 相当 変わるんじゃあないかなぁ。

まじ 感動モノ です。

もう チューブラー以外 考えられないくらい。買って良かったぁ。

 

一方、ネガ な点は これも一般論だけど

カーボンは熱に弱いので リムブレーキだと シューとの摩擦(熱)によって

最悪変形する恐れがあると言われます。

実際に ダウンヒルで ブレーキを かけ続けたところ

(いわゆるポンピングブレーキで レバーをずっと握っていませんが)

リム部分は 触れないぐらいの 熱を帯びますが 全く問題ないです。

走行していることで、空気が当たり 放熱の効果が あるでしょうし

変形するほどの温度に達するなんて、どれくらいのスピードで 何時間かかるの? って感じ。

 

ブレーキの効きも アルミと遜色なしです。

アルミだと、タイヤがロックすることもありましたが ちょうどイイ。

(カーボンでも 強く握るとロックします。ブレーキ自体の性能によると思います。)

雨の日は 走行しないので わかりませんが、

そもそも プロでもないのに 悪天候時に フルブレーキング が必要なスピード域で

走行するようなことはないでしょう。 ブレーキ以前の問題。

 

あと、ブレーキ時は 独特の シュー〜ッ という音を奏でます。

ガーミン の ラップ時の ピロン って音と同じく 嫌いじゃないです。

 

最後に、カーボン ≠ 鉄 ってことで

スピード出して 段差 を乗り越えると 割れるんじゃないかと

しばらくは ビビりながら走ってました。 

 

・・・全く問題ないです。丈夫です。

 

ドーピング度合い :  90点

 

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